前書き ―うおなの投資方針
うおなは、プロの投資家ではありません。そのため、短期での売買で利益を得ようとは考えていません。
基本的には、買った銘柄は売らずにじっくり保有しています。
また、株主優待も好きですが、配当金はもっと好きです!
そのため、株主優待よりも、配当利回りや安定して配当を出せるのかという点を優先する傾向があります。
セブン銀行(8410)の基本情報
セブン銀行は、その名の通りコンビニエンスストアで有名な「セブン&アイ・ホールディングス」傘下の銀行です。
特徴としては、コンビニATM事業最大手の銀行です。
また売上に占める割合は大きくありませんが、アメリカ合衆国やインドネシア、フィリピンなどにもATMを設置しています。
優待情報
2023年1月現在、セブン銀行は株主優待を実施していません。
株主優待を実施していない分、配当に期待したいところです。
株価・配当情報
株価について
株価は、2023年1月10日の終値で、1株あたり258円です。
単元株(100株)で購入しても、25,800円であることを考えるとかなり手を出しやすい株ですね。
配当について
セブン銀行は、HPで配当について次のような方針を定めています。
配当性向については年間40%以上を最低目標として、配当回数については、年2回(中間配当及び期末配当)を基本方針としています。
https://www.sevenbank.co.jp/ir/stock/dividend.html
配当性向を、最低40%以上にするということは、会社が税引き後の利益のうち、約4割は株主に還元するということです。
配当の基準を明確にしてくれているのは、安心感があります。
そして、気になる配当は、2022年3月期の年間配当で1株当たり11円です。
株価を258円とした場合、配当利回りは約4.2%になります。
4%を超えているのは、結構高配当ですね!
深堀していきます
ここからは、セブン銀行の事業や財務状況について深堀していきます。
愛せるポイント
1. セブンイレブンを中心にATMを設置している
セブン銀行は、セブン&アイ・ホールディングスの傘下の銀行ということもあり、セブンイレブンの店舗内にATMを設置しています。
2023年の段階では、セブンイレブンが店舗数のランキングで1位です。
その店舗内にATMを着実に設置しているようです。
駅等にもATMの設置を進めていますが、セブン銀行のATMはほとんどがセブンイレブンに設置されています。
2. 利用者からではなく、金融機関から手数料をもらう方式
セブン銀行は、ATMの手数料が利益の大部分を占めています。
ただし、その手数料はATMを使う一般の利用者が払うものではなく、セブン銀行のATMと提携している金融機関がセブン銀行に対して払う手数料です。
つまり、セブン銀行のATMで利用できる金融機関が多くなればなるほど、セブン銀行からすると手数料が儲かります。
一般の利用者からすると、セブン銀行のATMで利用できる金融機関が増えるということは、メリットでしかないです。
セブン銀行のATMが便利になれば、セブンイレブンに足を運ぶ人が増えることが予想されます。
セブングループとして、とても良い仕組みを組んでいると思います。
3. 財務状況がキレイ
セブン銀行の財務状況は、2023年1月現在、かなりキレイな状態にあります。
- 経常収益が順調に伸びている
- 銀行としては自己資本比率が約2割と高め
- 過去10年間、赤字を出していない
- 保有現金が、右肩上がり
- 減配せずに増配を続けている
地方銀行と比べるとよく分かりますが、セブン銀行の財務状況はかなり良い状態ではないでしょうか。
配当については、2、3年増配をしていませんが、減配をしていないのは評価できます。
愛せないポイント
ここまで愛せるポイントとして、褒めてきましたが、評価できないポイントもいくつか挙げておきます。
1. ATMの設置台数の伸び悩み
この画像は、セブン銀行が公式に発表しているものを引用しました。
ATMの台数は減少こそしていませんが、大きく伸びているというわけでもないです。
セブン銀行は、ATMによる利益が売り上げの大半を占めています。
それだけに、現在のようにATMの売り上げの依存度が高いままでは、今後の大きな売り上げの伸びは期待できないかもしれません。
2. セブンイレブンと一蓮托生
- ATMの大半をセブンイレブン内に設置している
- 株式会社セブン-イレブン・ジャパンが約4割の株を保有している
セブン銀行は、良くも悪くも、セブンイレブンと一蓮托生の状態にあります。
調子が良いときは相乗効果でセブン銀行もセブンイレブンも売上を伸ばすことでしょう。
しかし、セブンイレブンが不祥事等で、大量閉店に追い込まれれば、セブン銀行も大きな損失を被ることになります。
ATMがセブンイレブンに集中しているということ、大株主のセブン-イレブン・ジャパンの影響を強く受けるということは、リスクとして覚えておくべきでしょう。
3. キャッシュレスの流れには逆行している
世の中の大きな流れとしては、キャッシュレスというものがあります。
普段の生活で、クレジットカードや〇〇Pay を使うことで、現金の出番が減っているという方は多いのではないでしょうか。
私も、現金のみ対応の店でない限りは、キャッシュレスでの支払いにしています。
セブン銀行の事業の柱は、ATMであり、これはキャッシュレスの流れには逆行していると言えるでしょう。
もちろん、キャッシュレスが普及したからといって、現金の出番がゼロになり、ATMの利用シーンがなくなるということはないのでしょう。
しかし、キャッシュレスの普及は、セブン銀行にとってはどちらかというとリスクと言えるでしょう。
結論!!
採用です!
セブン銀行は、ぜひ保有したいと思える銘柄でした。
- 財務状況が良い
- 配当利回りが高い
- 株価が低いため、手を出しやすい
- セブンイレブンへの依存度が高い
- 事業の大きな伸びは期待できないかも
財務状況が安定しているということもあり、今後も安定した配当を出してくれることが期待できる銘柄だと思います。
我が家では、日本の個別株を単元ごと買う以外に、SBIネオモバイル証券で1株から購入することもあります。
セブン銀行は株価が低いため、1株からちょこちょこ買うのに向いていると感じました。
最後に
投資関連の記事は、特定の金融商品、特定の会社の株への投資を推奨するものではありません。
投資は、自己責任。
投資の結果には、自分自身しか責任を持てません。
だからこそ、しっかり考えて、慎重に検討するようにしましょう。
頑張って稼いだお金だからこそ、考え抜いて投資したいですね。
コメント