URLに関する記事で、ドメインという言葉がでてきました。では、ドメインとはどういうものなのでしょうか。
ブログやサーバ会社の公式ホームページを確認すると、ドメインに関する説明が出てきます。
しかし、DNSやレジストラ、レジストリなどなど、これからドメインについて知りたいという人には、知らない単語がいっぱいです。
そこで、本ブログでは、ドメインについて、細かく段階を分けながら、説明をしていきます。
ドメインは、誰でも利用できる
ドメインは、誰でも、登録料・使用料を支払うことで、利用することができます。
個人でもドメインを利用することが可能です。
ドメインに関する本やブログに、「ドメインを買う」という表現が出てきます。ドメインを使うためには、お金を支払う必要があるので、間違いではありません。
しかし、私は正確な表現ではないと考えています。そこで、あえて「ドメインを利用する」という表現を用いています。
ドメインは、利用料を支払うことで、利用権を確保するものです。基本的に、年単位での更新を行います。
利用料や更新料を支払わなければ、ドメインの利用権を失ってしまいます。
これは、アパートなどの賃貸物件と同じ感覚です。
賃貸物件に住む場合、家賃を支払いますが、アパートを購入しているわけでは、ありませんよね。
ドメインは、次のようなサイトから、利用することができます。
サイトにアクセスし、自分が利用したいドメインが、使用できるのかどうかを、確認します。その後、利用する年数分の金額を支払うことで、ドメインを利用できるようになります。
私の場合は、ムームードメインで、「non-yokomoji.net」というドメインの利用権を買っています。
ドメインの利用権を買うことは、非常に簡単にできます。
最も、ドメイン単体ではあまり意味を持ちませんので、同時にサーバなどを借りたり、DNSの設定をしたり、とやることがあります。
本来であれば、サーバとの紐づけに関して、DNSの説明などが入るところです。しかし、それは別の記事で説明したいと思います。
ドメインは、人間にとって重要。
ドメインは、人間のために存在しています。実は、コンピュータやインターネット側は、必要としていません。
全てのサーバにはIPアドレスという番号が割り振られています。IPアドレスは、同じ番号が存在しないように、なっています。
コンピュータは、IPアドレスを参照することで、目的のサーバを見つけ出し、私達にホームページなどを表示してくれます。
このIPアドレスですが、「192.168.10.11」のように、数字が4つ区切られたものです。人間にとっては、覚えるのが非常に難しいものになっています。
そこで、人間が覚えやすい文字を利用するために、ドメインが作られました。
IPアドレスには、同じ番号が存在しないように、ドメインも同じものが、存在しないようになっています。
ドメインを利用するためには、ドメインが使用できるのか確認すると書いたのは、既に利用している人がいないか、確認するためです。
ドメインの構造
さて、肝心のドメインですが、次のような構造になっています。
ドメインは、アルファベットをドット(.)で区切ったものです。
ドットで区切られている単語を、「ラベル」といいます。
各ラベルの長さは、63文字以下です。ただし、ドメイン全体の長さは253文字以下となっています。最も、ドメインは短いものが好まれる傾向にあります。
ラベルを右から順に、トップレベルドメイン(TLD)、第2レベルドメインというように、いいます。
トップレベルドメイン(TLD)
ラベルのうち、最も右側にあるものです。画像の例だと、「jp」の部分です。TLDの中でも、さらに分類があります。
gTLD (Generic Top Level Domain)
日本語では、汎用トップレベルドメインといいます。
「com」「net」「org」などの事です。国や地域に関わりなく利用できるものです。
私のドメインのTLDは、gTLDに含まれます。
ccTLD
日本語では、国別トップレベルドメインといいます。
先ほどのgTLDが、世界中の誰でも利用できたのに対して、こちらは、国や地域ごとに利用者が制限されています。
例えば、「jp」は日本のccTLDです。「co.jp」や「ac.jp」は、日本の個人や団体のみが利用可能です。
ただし、例外的にツバル「tv」はccTLDを世界中の誰でも利用してよいことにしています。
第3レベルドメイン
我々利用者が自由に決められる部分です。それ以外のTLDなどは、用意されているものを利用するのが、一般的です。
私のブログのドメインの場合、「non-yokomoji」の部分です。
まとめ
ドメインは、個人でも、お金を支払うことで、利用することができます。
コンピュータは、IPアドレスを利用して、サーバにアクセスします。そこで、本来ドメインは必要としません。
IPアドレスは、数字の羅列で、人間にとって覚えにくいものです。そこで、人間が覚えやすい文字の羅列を用いたドメインが作られました。
ドメインは、ドットで区切られており、TLDの部分は、利用者が住む国や地域により、使用できないものがある。
ドメインのうち、利用者が決める部分は、第3レベルドメインです。
おまけ
コンピュータは、ドメインの大文字と小文字を区別しません。
「non-yokomoji.net」「NON-YOKOMOJI.NET」「Non-Yokomoji.Net」、コンピュータからすると、これら3つは、すべて同じものと認識します。
つまり、上記の3つのドメインをブラウザのアドレス欄に入力すると、すべて私のブログにアクセスします。
1文字だけ、大文字・小文字が違うだけで、違うサイトにアクセスするのは、人間にとっては、ややこしくて困ってしまいますね。